新年度スタートに向けて(4月1日 全体朝礼にて)
本日より、新年度を迎え新しい一歩を踏み出すにあたり、職員の皆さんに一言申し上げます。
皆さんの胸の内には、当法人の進むべき道に大きな不安や緊張、また期待などのさまざまな感情に加えて 【老人福祉はこうあるべきだ】・【こんな福祉・介護をしてみたい】といった、いわば健和会で働く上での志とも云うべき思いがあると思います。
その一方で、日々皆さんが取り組む仕事は 『地道な仕事』であり『苦労の多い仕事』であると感じることが圧倒的に多いと思います。
しかし、その地道な仕事・苦労の多い仕事が、介護を必要とされているご利用者様を支え、またご家族様を支え この健和会を支えているのであり、どんな立派な志でも、この地道な仕事・苦労の多い仕事の積み重ねでしか成し遂げられないと云う事を忘れないでください。
今後も、いま抱いている期待と現実とのギャップに戸惑うこともあると思いますが、志を忘れず、目の前の一つ一つの仕事に全力で取り組む事を期待しております。
当法人は、『人としての喜び、やすらぎの場の提供、社会への貢献』を揚げていますが、皆さんにも是非 志の実現に向け 地道な努力と行動力ある実行を積み重ね、ご利用者様はもとより、ご家族様、そして地域社会の期待を上回る仕事を重ねていただきたいと思います。
理事長に就任して早4年が経ちましたが、健和会そして老人福祉に対する思い、社会福祉に対する思いや志は、揺るぎないものです。
就任当初より話してまいりました、基本的な倫理観・道徳観として『嘘をつくな』・『正直であれ』・『欲張るな』などの誰もが知っている先人の教え、人として守るべき簡単な教え、を忘れないでいただきたい!
単純ではありますが、非常に難しい事かも知れません。
何故なら、それは『自分にとって都合の良い考え、行動が出てしまうから』にすぎません。
判断は自分が中心ではなく、ご利用者様にとってどうなのか、人として正しいのかという判断をし行動して行かなければなりません。
また、不平や不満、噂話などをどれだけ並べてみても何の役にも立ちません。
それどころか その人の倫理観・道徳観を疑ってしまう結果になってしまいます。
昨年度は倫理コンプライアンス委員会の設置も行っていただき、職員としての行動基準も決めていただきました。
心より感謝致します。
最も強い原動力となるのは、私たち一人一人の心そのものです。
人の心の繋がり、信じ合える者同士の集団、これに勝るものはないと確信しており自らもその一員として私心を自戒しながら、健和会の運営にあたり、必ず『夢は叶う』と信じ無限の可能性を皆さんと共に挑戦し行動してまいります。
皆さんも、その一員としての自覚を持っていただきたいと思います。
最後に 常に笑顔を忘れず 深い心で、清らかな心でご利用者様と向き合っていただくことを切に願います。
社会福祉法人 健和会 理事長 坂口 正忠