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熱中症対策 水分摂取について 

9月に入りましたがまだまだ暑い日が続いており、熱中症で体調不良になるニュースなどよく聞きますよね。皆様は正しい水分量が取れていますか?

1日に必要な水分量ってどれくらいなんでしょう?それは普通に生活をしている場合、体重70㎏の人であれば1日に約2,500mLの水分が出入りしているとされています。特に運動などしていなくても呼吸や汗で自然に約900mLの水分が失われ、尿や便で約1,600mLの水分が排出されますので、その分を摂り入れる必要があります。食事から摂る分、体内で代謝によって生まれる分を除くと、飲み物からは、前述のとおり1日に1,000~1,500mL、コップ7杯分程度の水分補給が必要になります。

上記より、水分バランスを保つためには、1日に1,000~1,500mLの水分補給が必要といわれていま)。特に夏季には、のどのかわきを訴えなくても定期的に水分摂取ができる工夫が必要です。
起床時、朝食時、10時、昼食時、15時、夕食時、寝る前の合計7回にコップ1杯(約200mL)程度の飲み物を摂ることを目安にしていくとわかりやすいと思います。

歳をとると食が細くなったり、脂っこいものが苦手になるものですが、意外と盲点なのが高齢者が必要な水分摂取量が上手く摂ることが一番苦手なようです。

喉の乾きを自覚すれば、もちろん水分を摂りますが、高齢になっていくと、のどの渇きを感じにくいうえ、自発的に水分をとったとしても、「1日の水分摂取量」に満たないことがほとんどです。

皆様は水分補給時に何を飲まれていますか? 水?お茶?コーヒーや紅茶?スポーツドリンク?いったいどれが正解なの?と迷われて質問されることが結構多いです。

単にのどの渇きを潤したい時や水分の補給だけというなら水やお茶、コーヒーなどでも大丈夫です。ただしコーヒーや緑茶は利尿作用があるので逆効果になることもあるので注意が必要です。

からだの機能を維持するために必要な体内の水分(体液)は水と塩分(ナトリウムやカリウムなど)からできていて、からだの水分不足(脱水)を防ぐためには、水分だけでなく塩分の補給も必要なことを理解が大事です。

高齢者の方の水分補給に
おすすめ・人気な飲み物

毎日の水分補給は、水やお茶が基本です。お好みの紅茶やコーヒーなどでもよいでしょう。不足しがちな塩分を補給するには、次のような飲み物がおすすめです。

経口補水液

熱中症対策には、水分と塩分が適切に配合された経口補水液を定期的に摂るのがおすすめです。1日に摂る水分のうち、500mL(ペットボトル1本)ぐらいは経口補水液で摂るようにするとよいでしょう。飲み込む力が低下している方にはゼリータイプがおすすめです5)

梅昆布茶

お茶をそのまま飲むよりも、塩分の補給にもなります。

オレンジジュースや野菜ジュース

カリウムが補給できます。

牛乳、ヨーグルトドリンク、甘酒

栄養補給も兼ねた水分補給になります。

※ここで紹介した飲み物がすべての方に適した飲み物というわけではありません。塩分や糖分などの摂取制限のある方は注意が必要です。医師や介護士など専門家の指示にしたがってください。

注意したい飲み物

水やお茶のみでは、脱水が改善されないことがあります。脱水状態になっているときに塩分の少ないものを飲むと、体液が薄くなり、さらに水分が塩分と一緒に体外に排泄されてしまうためです。
スポーツドリンクは、水分と塩分の補給はできますが、経口補水液に比べると一般に塩分が少ないため、脱水状態の改善には向いていないことがあります。また糖分が多いので、飲み過ぎには注意が必要です。

皆様、ご自身の体調や状態を考えたうえで、水分の補給を行っていただければと思います。まだまだ暑い日は続く予定です。頑張って乗り切りましょう!!